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     涼宮ハルヒシリーズについて

    ■女子高生のヒロイン、涼宮ハルヒが、「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」を目的に設立したクラブ「SOS団」のメンバーを中心に展開する、「ビミョーに非日常系学園ストーリー」。
    物語は、主人公である男子高校生キョンの視点から一人称形式で進行する。地の文はキョンの心の中の言葉である場合とキョンのセリフである場合があり、鍵括弧等で区別されていない。
    原作は既刊9巻(2009年3月現在)。単行本の表題は『涼宮ハルヒの○○(漢字2文字)』(以下、単行本の表題は『○○』と略す)。雑誌『ザ・スニーカー』の連載を初出とする作品と、書き下ろし作品を含む。

    シリーズ9作で累計560万部(2009年2月現在)の売上げを記録した。『このライトノベルがすごい!』 2005年版で作品部門1位を獲得したのをはじめとし、2006年版で6位、2007年版、2008年版でそれぞれ2位と常に上位をキープしており、 2005年版から4年連続でベスト10入りした唯一の作品であったが、新作が長らく発表されていないため、2009年版では対象から外され、連続ランクイン記録もストップした。
    第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』は『学校を出よう!』1巻(電撃文庫)と同時発売(著者の文庫デビュー作)。 第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』は電撃小説大賞に『学校を出よう!』の元となる作品を投稿した後、その反省を踏まえて3週間で書きあげられ、第8回スニーカー大賞へ投稿、大賞を受賞した。
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     登場人物について

    キョン(本名不明)
    声 - 杉田智和
    本作の主人公。県立北高校1年5組(第9巻『分裂』から2年5組)の男子生徒であり、SOS団団員その1。身長170cm。全作品を通しての語り手でありツッコミ役も兼ねる。涼宮ハルヒ絡みの厄介ごとを背負い込む苦労人で、「やれやれ」としばしば口にする[1]。あまり自己主張こそしないが、時に優れた洞察力や行動力を発揮する。危機的状況に陥っても冷静な面がある。古今東西の故事や偉人の言動[2]および様々な科学分野の専門用語をたびたび引用する衒学家でもあるが、学業の成績はSOS団内で一番悪く、定期考査の結果は赤点すれすれである。
    本名は作中で一度も呼ばれたことがないため不明[3]で、「キョン」と言うあだ名の由来は彼のおばが名付け、それを彼の妹が広めたもの。佐々木(後述)によれば「読み方から『キョン』というあだ名は連想できないが、文字は連想でき、どことなく高貴で壮大なイメージを思わせる」もの。しかし、本人はあだ名で呼ばれることは快く思ってはいない模様。家族構成は両親と妹[4]。 <
    br /> キョンが物語の視点となっているため、発生する事件のほぼ全てに立ち会っている。基本的にはキョンの目線で物語が描かれているが、アニメオリジナルストーリーの「サムデイ イン ザレイン」(谷川流氏本人が脚本を担当)では例外として、キョンが出掛けている間、ハルヒや他の団員らがどんな風に過ごしているか、キョンの視点では見られないシーンが描かれている。
    性格は事なかれ主義。理屈っぽくよく愚痴をこぼすが、文句を言いつつも人付き合いはよく、お人好し。しかし、限度を超えた自己中心歩きをするハルヒに堪忍袋の緒を切らしたり、長門を処分しようとした情報統合思念体に啖呵を切ったり、熱い一面も持っている。
    女心には鈍感。しかし硬派というわけではなく朝比奈みくるに憧れを抱いている。
    「機関」の調査によれば間違いなく普通の一般人とのことだが、ハルヒに選ばれた人間として、またハルヒを動かす切り札として涼宮ハルヒを取り巻く各組織からは、鍵として重要視されている。事実、SOS団内でもハルヒに対して意見をする人間はキョンだけである(他のメンバーはほとんど意見しようとしない)。
    当初はSOS団の中でも一般人として傍観者の立場を決め込んでいたが、第4巻『消失』の事件で世界が超常現象とは無縁の平凡な日常に変わってしまったことで、SOS団として活動する非日常な世界を楽しんでいたことに気づき、そのことを受け入れた。

    ジョン・スミス
    第3巻『退屈』収録の「笹の葉ラプソディ」で、3年前の七夕の夜に時間遡行したキョンが、当時中学1年生のハルヒに対して名乗った偽名。この時のハルヒとジョンの出会いがSOS団結成の遠因となった。「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」という名称自体も「世界を大いに盛り上げるためのジョン・スミスをよろしく!!」という発言が元と思われる。ハルヒは「ジョン=キョン」という事実に気づいていないが、初めてキョンと会話をした際に、それを疑うような発言をしている。
    第4巻『消失』において、キョンは改変された世界のハルヒに対してこの名前を使用し、世界を修復するチャンスを得た。以後この名前は、ハルヒの力を目覚めさせる切り札として封印している。
    この「ジョン・スミス」(John Smith) とは、英語圏におけるありふれた名前の象徴であり、日本で言うところの「山田太郎」に相当する。

    涼宮 ハルヒ(すずみや はるひ)
    声 - 平野綾
    本作のヒロイン。北高1年5組(第9巻『分裂』より2年5組)の女子生徒にして、SOS団団長。身長158cm。黒髪黒目(アニメではやや茶色、原作イラストでも巻が進むごとにそうなりつつある)。キョンと同じクラスで、キョンのすぐ後ろの席に座る(何回席替えをしてもハルヒの能力のためか位置関係は不変)。入学当初は腰まで伸びるストレートヘアで、曜日ごとに髪形を変えていたが、現在は肩にかかる程度の長さで揃え、黄色いリボン付きカチューシャを着けている。プロポーションは、キョン曰く「スレンダーだが、出るとこは出ている」。
    美人で、成績も上位に位置しており[5]、身体能力も高く、第1巻『憂鬱』でどの運動部からも熱心に入部を薦められていたほどであり、また料理[6]、楽器演奏、歌唱[7]、人物画作成[8]等を含め多彩な才能を持っておりキョンに「性格以外は欠点は無い」と言われるほど。その性格は唯我独尊・傍若無人・猪突猛進で「校内一の変人」としてその名は知れ渡っており、クラスメイトからは避けられている。時には、恐喝や強奪等のことまでする。感情の起伏が激しく、情緒不安定になりやすい。退屈を嫌っており、何か面白いことをいつも探している。自分の都合のいい言葉しか耳に入らず、それ以外の言葉は聞き流す。"地"の性格が露呈する以前の東中時代は多くの男子に告白されて、必ずOKしていた(谷口曰く「最短5分、最長でも1週間」)。朝比奈みくるや鶴屋さん、生徒会長(いずれも後述)など、年上の人物に対しても敬語を使わずタメ口でものを言う(初対面の者との挨拶や、マンションの管理人との交渉など例外もある)。宇宙人等の不思議な存在がいて欲しいと思う反面、そんなものはそう簡単に見つかるはずがないとも思っている矛盾した思考形態を持っている。
    「恋愛感情は一時の気の迷いで精神病の一種」・「人の恋路を面白がって邪魔するようなことはしない」[9]という持論を持つが、キョンの過去の恋愛をやけに気にしたりといった側面も持つ。
    実は「どんな非常識なことでも思ったことを実現させる」という、神にもなぞらえられるほどの力を持っており、そのため様々な組織が彼女に関心を抱いている。だが本人はその力に全く気付いておらず、無自覚の内にそれは具現化され、キョン達は毎度それに翻弄されている。その力のおよぶ範囲、期間等はハルヒの機嫌や望みの強さに影響されるため、法則性がない。なお彼女の能力が際限なく発揮されたりせず、世界がいまだにバランスを保っている点について、古泉は「彼女自身が奇抜な言動に反し常識的な精神をしており、不可思議な物事を心のどこかで否定しているからである」と推測している。一方でみくるは、「ハルヒの力は『世界を変える』ものではなく、最初から起こることであった『超自然的存在を無自覚に発見する能力』」としており、組織によって見解は異なっている。第1巻『憂鬱』時からみて3年前の中学1年の頃に何か(「情報の爆発」や「時空の断裂」や「超能力者の発生」を引き起こすようなこと。校庭に不可思議な絵を描いたこと自体ではない)をしたらしい[10]が、詳細は不明。
    長門 有希(ながと ゆき)
    声 - 茅原実里
    北高1年6組(第9巻『分裂』より2年)の女子生徒にして、唯一の文芸部員。身長154cm。ハルヒが文芸部室を乗っ取った際、SOS団団員その2として組み入れられた。ハルヒ曰く「SOS団に不可欠な無口キャラ」。いつも無口で無表情だが、知識欲、食欲は旺盛。谷口曰く容姿はAランク-(マイナー)。読書を好み、いつも何かしらの本[11]を読んでいる。感情表現に乏しく、表情の変化はほとんどない上、口を開いても淡々と短い言葉でしか話さない。ただしキョンは、長門の表情のナノ単位の動きからその感情を読み取れると自負している。ほとんどの場面で北高の制服を着ており、冬場はその上にダッフルコートを着ているが、第3巻『退屈』収録の「孤島症候群」では私服を着ていたほか、第5巻『暴走』の「エンドレスエイト」では浴衣姿を披露している。起伏の小さい体型で、キョン曰く体重も軽い[12]。
    駅近くにある分譲マンションの708号室で1人暮らしをしていて、第1巻『憂鬱』ではキョンを自室に招き入れたこともあった。それ以後も、キョンは何かが起こるとしばしば長門の部屋を訪れる事になる。
    キョンに好意を抱いているようで、キョンの言うことなら素直に従うだけでなく、最終的な決定を委ねることも多い[13]。当初はメガネを着用していたが、第1巻『憂鬱』でキョンに「眼鏡をしてない方が可愛いと思うぞ」と言われて以来かけなくなった。
    正体は、情報統合思念体によって造られた、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースであり、簡単に言えば宇宙人。派閥は、主流派に属する。ハルヒの能力が活性化した、『憂鬱』の舞台になった時間より3年前頃に生み出された[14]。平時の動作は極めて少ないが、環境情報を改竄することができるため、いざというときには常識の範疇を越える身体能力を発揮する。SOS団の中でも飛び抜けて万能であるため、メンバーの信頼も厚い。
    入学当初は情報統合思念体から与えられた多くの情報操作能力を所有していたが、より自由に活動をしたいという思いから、自らの能力を意図的に封印して人間らしい一面を手に入れている。いつか長門がふつうの女子高生になる日は遠くないとキョンは推測しており、それを願っている。
    情報操作能力に枷をはめた状態でも、コンピュータに関しては高度な技術を発揮する。第5巻『暴走』収録の「射手座の日」でのコンピュータ研究部とのゲーム対決ではSOS団を勝利に導き、その後はコンピュータ研究部に準部員としてたまに訪れている。第9巻『分裂』ではすべてのアプリケーションに対応した自作OSを載せた自作パソコンを置いており、コンピ研部長曰く「世界最強にコンピュータと相性のいい逸材」。
    朝比奈 みくる(あさひな みくる)
    声 - 後藤邑子
    北高2年2組(第9巻『分裂』より3年)の女子生徒にして、SOS団副々団長兼書記。身長152cm。ハルヒが「ロリで巨乳な萌えマスコット的キャラ」として拉致してきた。キョンに「朝比奈さんより可愛い生物はいない」、谷口に「朝比奈さんを泣かせることは学園の半分(男子全員)を敵にする」と言われるほどの超美少女であり、北高のアイドル。元々は書道部に在籍していたがハルヒによって退部させられ、SOS団専属のメイド兼マスコットとなる。バレンタインデー(の翌日)に実施したイベントで巫女に扮し、団の活動費を調達した功績により、ハルヒから副々団長に任命された。
    真面目で気が弱い性格。特に長門に対しては恐縮し、遠慮がちな態度を取る。ハルヒに玩具扱いされ、毎回様々なコスプレ(バニーガールやメイドなど)をさせられている。しかし、今では強制されたはずのメイドやお茶くみについて勉強したりと、現在の立場をそれなりに楽しんでいる。左胸の上に星形のほくろがある。運動神経は悪い。
    正体は、はるか未来から来た未来人でハルヒの監視係だが、まだ研修生以下の見習いレベルでほとんど権限が無い。そのため未来の情報について話すことができないことが多く、その場合は「禁則事項です」で返答する。上記のように権限が無いことからか、何一つ状況を知らされていないことが多く、パニックに陥ることもしばしば[15]。長門や古泉のように特別な力というものもほとんどなく、脳内に無形で存在するTPDDを利用した、限定的な時空移動しかできない(しかも利用は任意ではなく許可制)ため、能力的にはほとんど普通の人間である。本人曰く、本来の任務は遠くからハルヒを監視する事だったが、ハルヒによって無理矢理SOS団に入団させられた為、深く関わるようになってしまったとのこと。
    第6巻『動揺』の「朝比奈みくるの憂鬱」では、研修生以下の今の自分を非力だと思い落ち込むが、キョンに今を含めたありのままの自分を肯定され、立ち直った。
    名目上はキョン達の一年先輩だが、実年齢は不明。
    未来人であるが故か、船が浮力で浮いている事(第3巻『退屈』より)や浴衣が日本の伝統的服飾である事(第5巻『暴走』の「エンドレスエイト」より)など、今の時代では当たり前のことも知らないことが多い。

    古泉 一樹(こいずみ いつき)
    声 - 小野大輔
    北高1年9組(第9巻『分裂』より2年9組)の男子生徒にして、SOS団副団長。身長178cm。5月という半端な時期に転入してきたことから、ハルヒに「謎の転校生」としてSOS団に勧誘された。いつも微笑を浮かべ穏和な物腰をしており、同級生に対しても常に敬語を使う。在籍している1年9組は理数系の特別進学クラスであり、頭も運動神経もよく、美形でもあり(キョン曰く「適当なポーズをとらせてスーパーのチラシにモデルとして採用したらコアなファンがつきそうなルックス」「女子高生の5人に1人は振り向く」)、学校でも女子からの人気は高い様子。第3巻『退屈』の「孤島症候群」でのSOS団夏休み合宿の功績により、ハルヒから副団長に任命される。
    正体は超能力者であり、その集団である組織・「機関」に所属する。ハルヒの精神状態の不安定が原因で発生する「閉鎖空間」への侵入と、その中で破壊活動を行なう「神人」を倒す能力をもつ。閉鎖空間内では戦闘能力を発揮でき、10分の1の力でも巨大な怪物カマドウマを難無く撃破した。ただし超能力者と言っても上記以外の特殊能力はなく、閉鎖空間やそれに準じた異空間でなければ能力を発揮できない。職務に関連してハルヒの精神面に気を配っており、彼女の内心をそれとなくキョンに伝えることもある。ハルヒを刺激することを避けるため基本的にイエスマンで、ハルヒには自分の意見をあまり言わずに曖昧な態度を取ることが多い。ただし本人曰く、現在の性格や表情などは「ハルヒの願望」に沿った演技であるらしく、そうした演技を強いられる不満をキョンに漏らしたこともある[16]。ボードゲームやカードゲームなどのアナログゲームが好きだが、その割に弱く、キョンにはいつも負けている。そのあまりの弱さ故、キョンに「わざと負けてるんじゃないか?」などと疑惑を抱かれているが真偽は不明。
    SOS団では「解説役」のポジションにあるが、毎回キョンには自分の推論をもっともらしく話したり、煙に巻くような言動をとることが多い。しかし何か問題が発生したときには、キョン、長門と共に解決策を講じる。当初は「機関」の方針である「現状維持」に従い、SOS団のメンバーに対して、何事にもハルヒの機嫌を損ねないことが最優先といった態度を取り、一歩引いたところからハルヒらを観察していることが多く、キョンとは険悪な雰囲気になることも少なくなかった。だが、現在では両者とも随分うち解けた様子である。また、ハルヒについては「魅力的に思う」などの好意的な発言を多々残しており、彼女に関してはそれなりに好意を抱いている節がある。
    話が進むにつれ、気持ちの変化が見られる表現が出てくるようになる。第5巻『暴走』収録の「雪山症候群」で、「長門が窮地に追い込まれ、それが「機関」にとって好都合なことなのだとしても、「機関」を裏切ってキョンに味方する」と発言している。また、第7巻『陰謀』にて「自分も初対面時には予想もできなかったほどの好意をSOS団に抱いている」と述べ、さらに今や自分の所属団体は「機関」ではなく、SOS団という少数派ではないかと考えるようになりつつあるとまで言っている
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